【 vol.54】母親


 

「母」 ほどあたたかく、なつかしいものはないですねぇ。

写真子を思う母の力強い愛。その愛を感じながら人は生きていく。ところが近ごろは虐待、養育放棄、子殺しが相次ぎ、今では児童福祉施設は虐待する親から子供を守るための施設と化しています。母親が幼少期の子どもに与える影響は良くも悪くもとても大きい。その時は気づかなくても、後々子どもの中に自分の姿を感じ、あわてることがあります。

子育てで悩む人が多いと聞きますが

「どう教えるか?」 ではなく親の生き方や暮らし方、そのものが子どもの教育だそうです。買い物もしないのにお店などの駐車場へ車をとめて、「駐車場代が浮いた」 と喜んでいる親の姿を見て育った子どもは、考え方が悪くなっていく。けれど、そういうことは後になって出てくるもの。家事の手を抜いたり料理も片付けも面倒臭いと外食で済ます。すぐに結果として表れないから親は平気でやってみせる。手を抜いた生き方の結果は必ず将来出て来るそうです。こういう風潮がどんどん日本を乱していくのです。母親は特にこのことをしっかり自覚しておかなければならないと思います。

子どもはどんなに小さくても一人の人間。

親は 「人間を育てているのだ」 という自覚と緊張感を持って真剣に子どもと向き合い、子どもにとっては親の言葉や行動の一つひとつがメッセージであり、教材だということを忘れずにいたいものです。

十億の人に十億の母あらむもわが母に勝る母ありなむや(暁鳥敏)と詠まれる母でいたいものですね。