【 vol.83】人体の不思議


 

先日、私は 「人体の不思議展」 を見に行きました。

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そこで、頭の先から手足の先まで全身にはりめぐらされた血管網、神経細胞、リンパ線の流れを見た時、はじめて 「神」 の存在を確信しました。こんなに緻密で精密で、想像をはるかに超えた世界が自分の体の中にあったのかと息をのむ思いでした。一本の無駄も、もつれもなく、必要な場所へ必要な量の整然とした血管群。神の成せる技としか説明のつかない感動を覚えました。

今迄の自分は、何と思いあがっていたのでしょうか。考える、話す、泣く、笑う、歩くなど全部自分の力でしていると思っていたのですから。でも心臓を動かそう、止めよう、と思っても自分ではできないのです。朝がくれば、自分で目覚めたと思っていました。でも自分の意志でできるならば、百年先でも二百年先でも目覚めるはずです。朝の目覚め一つをとっても自分の力ではない。 生かされている。これを感謝し喜ぶ心を持たなくてどうするか、と思いました。

生命そのものは私達の意識しない所で一所懸命生きている。

職業、名誉、お金などに関係なく、平等に。私は生命を与えられ、生かされていることを喜び、この生命を大切に育み、感謝の心を忘れないことが、すばらしい人体を与えられたことへの恩返しではなかろうか、と思いました。

そして時々、「脳殿、五感の司令塔のお役目ご苦労様です」「心臓殿、一度も休まずご苦労様です」「感謝してますよ!」とお礼をいいましょう。