【 vol.85】食と人


ごはん

現在日本が直面する諸問題の多くは 「食」 に関係があるそうです。

子供に正しい食生活を身につけさせる本来の場は家庭。食事の回数は1年間で1095回。昼は学校としても朝と夜で800回は家族と一緒。しかしこれは一昔前のお話。今は150回前後から50回だそうです。

しかもテレビを見ながら、新聞を読みながらの食事で会話がなく、家族間の人間関係が希薄化している。また回数だけでなくかつては家族が同じものを食べていたが今は一人一人が好きなものを食べている。このような家族は栄養に偏りがあるだけでなくわがままで協調性のない子供を育て、キレる、ムカツク、挙げ句に殺傷事件を起こす青少年を増やす温床ともなるそうです。

5つの「こ食」

「こ食」 には「個食」(バラバラ食)、「孤食」(家族不在で一人で食べる)、「固食」(好きなものだけを食べる)、「小食」(食欲がなく小食)、「粉食」(パン中心の主食) があります。
「こ食」 になったら 「心と体」 の赤信号。体にも悪く性格まで変わり食事作法や食文化も身につかない。人間関係に最も重要な幼少期の教育や躾の根幹がまさに 「食」 で「食育」 がしっかりしていないと知育、徳育、体育がバラバラになります。

「食育」 の①は 「選食力」。食べたいものを食べるのではなく、旬の食材や生活情報・栄養素の組み合わせを考えて健康を維持する食べ物を選ぶ力を身につける。今の社会はインスタント食品はコンビニの弁当のように手軽で手短な食事が子供たちの心身に深刻な影響を与えていることを親自身が考える必要がありそうです。

②は 「正しい箸の使いかた」 「食べ物を粗末にしない」 「好き嫌いをなくす」 「いただきます」 「ごちそうさま」というなどの食事作法を身につける。

③は地球の食を考えること。世界は8億4200万人が栄養失調で苦しみ、年間1250万人が餓死しています。(資料2005年)日本は食料の60%は海外からの輸入に頼りながら食料の1/3を、残飯として廃棄しているのです。あるコンビニ企業が1年間に出した残飯は、400億円分だそうです。当たり前のように飽食を謳歌する日本人は考えなければなりません。

「食」 という字は 「人」 と 「良」 から出来ています。「食育」 の究極の目的は、一人でも多く 「良い人を育てる」 ということになります。