【 vol.21 】非行ゼロ、犯罪ゼロ、いじめゼロにした校長のお話


紫陽花が色鮮やかに染まり美しいですね。
いつもご愛顧いただきましてありがとうございます。

20080601_1今月は、非行ゼロ、犯罪ゼロ、いじめゼロ、学力は非常に高い中学校にされた、中学校長のご紹介です。

大塚貢さんが長野県上田市真田町にある千二百名の大規模中学の校長になられたのは、平成四年のこと。当時の中学校は、窓ガラスは次々と割られ、バイクで学校の廊下を走り、強盗窃盗も多く、タバコの吸殻の山、不登校も常に六十~七十人という状態でした。

先ず教室を見て回り、つまらない授業の改善に取り掛かる。徹底的に研究授業をやって、先生同志が切磋琢磨し合い、教材研究や指導方法を研究することで、授業のレベルが上がる。その結果、生徒は姿勢を正して授業に臨むようになった。同時に非行やいじめが減ってきた。

朝礼でバタバタ倒れる、遅刻する、登校しても保健室にいるなどから、「食」に関係があるのでは、と「食」の調査をした。朝食抜きの子、食べてきても、合成甘味料、合成保存料、着色料、軟化剤、防腐剤入りのパン、ハム、ウインナー、ジュースなど。夜はカレー、焼き肉が多い。

血管を柔らかくしたり血をきれいにする、カルシウム、ミネラル、亜鉛、マグネシウムが不足し血液はドロドロに。従って自己コントロールできない体になり、無気力だったり突如キレたり。

なんとかバランスのよい食事作りを、と母親に呼びかけても、母親は全く聞き入れてくれない。そこで大塚校長は学校給食改善に取り組みます。パンからお腹にたまる米飯に切り替え、野菜や魚を中心にした献立の給食に。親も子どもも先生も反対の中を説得し、発芽玄米入りの米飯給食に切り替えました。

七か月後あたりから学校全体が落ち着き、吸殻が一本も無くなり、二年後には非行、犯罪がゼロになった。真田町は非行、犯罪がゼロになって五年経つそうです。

子どもたちが食事によって学習に適した体になり、先生たちの指導力が上がってきたことで、町全体の学力が向上。学力は、全国平均より圧倒的に高くなっています。

加えて大塚先生の長年の教師生活で、心の教育には花づくりが一番と言われます。草だらけの校地を耕し土づくりをし、堆肥づくりをした。生徒は嫌がり親も反対したが、芽が出て花が咲いたら子どもは変わる。

「水をあげなさい」と言わなくてもあげるようになる。命あるものを育てる経験を通し、命の尊さや美しいものの素晴らしさが分かっていく。土からの花づくりは、間違いなく犯罪、非行ゼロの原動力になっていると言われます。

大塚貢さんは、校長、真田町教育長、上田市教育委員長を経て、現在は教育、食育アドバイザーとして活躍されています。混迷する日本の教育現場に希望の光を与え続けていただきたいと祈るような気がいたします。

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湿気の多い季節になりますが体調を崩されませぬように。
来月またお目にかかります。

(参考文献…致知)
中谷