【 vol.35 】ユーモア、川柳、洒落言葉


夏、お好きですか。私は苦手。理由は細くないから‥‥‥です。
お元気ですか。いつもご愛顧ありがとうございます。

20090701今月は皆様とご一緒に 「クスリ、クスクス」 と笑いたいと思っています。

ユーモアは、ラテン語の 「フモール」 からきた言葉で、「上品なしゃれ」。ユーモアと言えば、今年も 「サラリーマン川柳」 で笑ったり感心したり心から楽しませていただきました。川柳には、ユーモアだけでなく、ウイット (機知) もあるし、サタイヤ (風刺) もあり、読むのが楽しみです。

「江戸っ子の生まれそこない金を貯め」

「江戸っ子なら宵越しの金を持たないというが生まれそこないだから金を貯めるんだ」。

「浪人は長いものから食い始め」

「浪人は、先ず刀から質屋に入れて食いつなぐ」

「子ができて川の字なりに寝る夫婦」

「寝ていても団扇のうごく親心」

「取揚婆屏風を出ると取り巻かれ」

「赤子を取り上げて出てきた産婆に“男だったか女だったか”と皆が一斉に聞く」。

「おい女房乳を飲ませに化けて来い」

「子を産んだ母親が亡くなって、子の乳が無くて困った父親が、女房に化けて来いと悲しい話をおかしく言っている」

「道問えば一度にうごく田植笠」

「菅笠をかぶって田植をしているところで道を聞いたら皆の笠が一斉にこっちを向いた」

江戸時代、武士が下っ端役人を皮肉った川柳が二句。
「役人の子はにぎにぎをよく覚え」

「役人の子は、親に似て遊びの中でもにぎにぎ(袖の下)が上手と皮肉っている」

「役人になると子供もむつかしい」

「役人は子供まで威張りくさって扱いがむつかしい」

ユーモアに近い言葉の一つに、大阪の洒落言葉があります。
「赤児のしょんべん」

「ややこ (稚子) のシー」

「ややこしい」

「うどん屋の釜」

「うどん屋の釜に入れるのは湯ウだけ」

「言うばっかり」

「川流れのゴモク」

「川にゴミが流れてくると杭(食い)にかかる」

「食べることばっかり」

「清正のセンチ (雪隠=便所) 入り」

「いつも槍を持っている加藤清正も雪隠に入る時には槍を外に手放しておく」

「やりっ放し」

ユーモア精神の持ち主として有名なのが吉田茂元首相。引退後 「吉田さんはどうしていつまでも元気なんですか」 と聞かれて、「私は人を食っているからだ」。いやだった選挙運動をやらされて、その時にオーバーを着たまま演説したら「こら、オーバーを脱げ!」 とヤジが飛んだ。そうしたら、「これが本当の街頭(外套)演説と言うものです」 と。

ユーモアは、親近感があって、許しがあって、観察がちゃんと行き届いていることが根本です。ユーモアを養うためにも、普段から教養や知性を磨いておくと同時に、心に常に余裕を持たなければなりませんね。

皆様、この機会に川柳を始められませんか。私も挑戦してみたいと思います。作品をお待ちしています。

心頭を滅却すれば夏(火)もまた涼し。
夏の苦手な私ですが心頭を滅却することに努めます。

どうぞ、お体を大切に大切に。来月又お目にかかります。

中谷幸子